テクニカル

グランビルの法則



みなさんこんにちは、一生放浪のるべいんです。


トレンドの概念について一通り解説が終わったので、グランビルの法則について触れていきたいと思います。

移動平均線の本質



もう一度、移動平均線の本質を考えてみましょう。


移動平均線とは、その期間での、全投資家による、平均取得価格になります。ドル円日足において、200SMAが100円を指していたとすれば、過去200日間にドル円を取引したトレーダーは、平均100円で売買を行っていたことになります。


ローソク足が移動平均線より上にあれば、買い持ちのトレーダーは平均すると含み益を抱えており、精神的に余裕がある状態です。逆にローソク足が移動平均線より下にあれば、売り持ちのトレーダーは平均すると含み益を抱えており、精神的に余裕がある状態になります。


そこでローソクが移動平均線をクロスすると、立場が逆転することになります。そのため、手じまい注文、新規注文も増し、相場に動きが出やすいと言われています。

出来高加重移動平均



厳密には、一定期間内での平均取得コストを表すには、出来高加重移動平均を用いなければなりません。


1000通貨(買い500+売り500)の取引が行われた「99円」という価格よりも、10000通貨(買い5000+売り5000)の取引が行われた「100円」のほうが重視されるべきですよね。


ですが、出来高が急激に変化しない限り、単純移動平均と出来高加重移動平均はほとんど同じ動きをしますので、単純移動平均で十分です。


直近のユーロドル4時間足です。黄色が単純移動平均、青色が出来高加重移動平均です。急上昇が起こったところでは乖離が見られますね。



グランビルの法則



グランビルの法則は、Joseph Granvilleによって提唱された法則です。元はといえば株の売買タイミングを図るために考えられましたが、為替にも応用が可能です。


グランビルの法則では移動平均線とローソク足の位置関係からエントリー・イグジットのタイミングを判断しますが、買い・売りにそれぞれ4通りの法則があります。


それぞれの説明後に、概念を理解するための簡易的な図を示し、全法則の説明後に実際のチャートを載せておきます。

4つの買い法則

法則①



ローソク足が、移動平均線を下から上に交差したタイミングで買いエントリーです。


移動平均線の本質のところで、「ローソクが移動平均線をクロスすると、立場が逆転することになります。」とお話ししましたが、その原理を利用したエントリーです。

法則②



上昇中に、ローソクが一時的に移動平均線を下回り、再度上抜けした際に買いエントリーです。


移動平均線より上は買い手に有利です。ポジションの積み増しにも利用できますね。

法則③



上昇中にローソクが移動平均線まで下落し、反発で買いエントリーです。こちらも押し目買いになります。

法則④



下落中に、移動平均から大きく乖離して価格が急落した際の反発で買いエントリーです。保有中の売りポジションの手仕舞いの目安にもできます。


法則①~③が上昇中に買う「順張り」だったのに対し、下落中に買う「逆張り」になります。新規で買いポジションを持つ場合、成功すれば大きいですが、さらに勢いをつけて下落していく可能性も大きいので、週足・日足レベルの重要なサポートを抜けている場合なんかは注意が必要です。


また、どれくらいが「大きな乖離」なのかは他のインジケーターと組み合わせて判断する必要があります。


AUDJPY 1時間足+200SMA 2020年3月~6月


4つの売り法則



上記の買いエントリーを逆にしただけなので、概念を理解できた方は読み飛ばしても問題ありません。

法則①



ローソク足が、移動平均線を上から下に交差したタイミングで売りエントリーです。

法則②



下落中に、ローソクが一時的に移動平均線を上回り、再度下抜けした際に売りエントリーです。戻り売りです。


移動平均線より下は売り手に有利です。ポジションの積み増しにも利用できますね。

法則③



下落中にローソクが移動平均線付近まで上昇し、反発で売りエントリーです。こちらも戻り売りになります。

法則④



上昇中に、移動平均から大きく乖離して価格が急騰した際の反発で売りエントリーです。保有中の買いポジションの手仕舞いの目安にもできます。


法則①~③が下落中に売る「順張り」だったのに対し、上昇中に売る「逆張り」になります。新規に売りポジションを持つ場合、成功すれば大きいですが、さらに勢いをつけて上昇していく可能性も大きいので、週足・日足レベルの重要なレジスタンスを抜けている場合なんかは注意が必要です。


また、どれくらいが「大きな乖離」なのかは他のインジケーターと組み合わせて判断する必要があります。

CADJPY 1時間足+200SMA 2019年10月~11月


移動平均線の角度



ある程度トレンドが継続してきた後で、移動平均線の角度がゆるやかになってきたら、トレンドが終了・転換する可能性が増してきていると考えられます。


そうなってきたら、②③のようなシグナルが出ても、今までのような上昇(下降)には期待できないため、エントリーを見送るか、早期撤退するか、といった対応が必要になります。


知識は必要です



グランビルの法則は以上です。テクニカルを勉強していて、「まあ、当たり前のことを言ってるよね」という感じで、なんとなく「覚えている」段階があります。


それは決して悪いことではなく、その知識を持って経験を積んでいくと、何かしら「気づき」が得られる段階が必ず来ます。その時に自分が学習してきたテクニカルの知識が本物になり、本当に「習得した」「使える」段階になります。


時間はかかるかもしれませんが、知識を詰め込み続けていると、本当に必要なものと必要ないものに気づける時がきます。残った知識の量が同じでも、持っていた知識を捨てたのと、元々無いのとでは雲泥の差が生まれます。


現時点では使いこなせてない、どれがいいか分からない、どれも使えない、と悩んでいる方もそのままあがき続けてください。


あなたの勉強法が間違っている訳でも、頭が悪いわけでも、適性が無いわけでもありません。とにかく、継続してみてください。