テクニカル

トレンドの概念⑤スピードレジスタンスライン



こんにちは、一生放浪のるべいんです。


本日は、スピードレジスタンスラインについて解説していきます。
非常にシンプルで量も少ないので、さーっと読んで行ってください。

価格戻しの割合



ダウ理論の回でトレンドには3種類あり、それぞれが上位トレンドの調整波になっているという解説をしました。


実際には、長期、中期、短期ときれいに3つのトレンドがあるわけではなく、見ている時間足によっても、トレンドの定義によっても異なってきます。ポジショントレーダーにとっては、数か月スケールのトレンドが短期かもしれませんが、スキャルパーにとっては、5分足ですら長期として捉えられるかもしれません。


とはいえ、トレンドは重なり合っており、あるトレンドの中には調整波が発生します。「押し目」や「戻し」といったものですね。


これらは現行トレンドに対して、

  • 1/3
  • 半値(1/2)
  • 2/3



になることが多いとされています。この数字はダウ理論でも重要視されているもので、エリオット、フィボナッチ、ギャンの理論なんかでも用いられています。



3/2以上戻してしまったら、トレンドは転換する可能性が高いということになります。フィボナッチトレースメントを使って、実際のチャートを見てみます。

AUDJPY 日足 2014~2017


きれいなトレンドが出ていますね。それぞれにフィボナッチリトレースメントの50.0と61.8のラインを引いたものになります。ざっくり1/2戻しと、2/3戻しです。


1,2段階の下落の戻しはこの範囲に収まっていますが、3段階目で、2/3をわずかに超えてきており、トレンドが弱まっているのが分かります。そして4段階目の下落後の戻しで下降チャネルをブレイクし、上昇していきました。


次に、この考え方を応用した「スピードレジスタンスライン」というものを見ていきます。

スピードレジスタンスライン


このテクニカルは、上記の3分割の考え方を応用し、Edson Gouldというアナリストによって編み出されたものです。



トレンドの高値から安値レベルまでの垂線を引き、その垂線を3等分します。そして、安値から3等分したレベルに2本のトレンドラインを引きます。これは、高値が更新されれば、修正されなければなりません。


基本的な考え方は、上記の戻しの割合と同じで、2/3スピードラインを下抜けしたら、安値付近までもしくはさらに下落する可能性が高くなることを示すものです。


異なるところ2点あり、

  • 上昇トレンドの場合高値から、下降トレンドの場合安値から、戻しの割合が計算されていたのに対し、トレンドの起点(上昇トレンドの場合安値から、下降トレンドの場合高値から)計算されている点


多少紛らわしいですね。言っていることは同じですが、言葉で表現すると、フィボナッチなど多くのテクニカルは、「2/3水準まで戻したら」トレ転の兆候とするのに対し、「1/3まで戻したら」との表現になります。


考え方のみ理解していれば、どうでもいい話ですね。

  • 水平線ではなく、トレンドライン(斜線)である点


これは大きいです。高値安値を更新すれば、スピードラインも調整されなければならないことは説明しました。しかし、更新されない期間でも、基準となる「価格」は時間によって変化するということです。


フィボナッチ含む他の多くのテクニカルは水平線なので一定です。スピードラインを基準にし、指値逆指値で注文を入れるなんてことがあれば配慮する必要があるかもしれません。

今回がトレンドの概念シリーズ最後のトピックになります。


トレンドの重要性は多く語られていることですが、私は初めのころさほど意識していませんでした。全くというわけではありませんでしたが、「15分足のトレンドのみを分析する」といった状態です。


実際のトレードに使用するのは1,4時間足ですが、月足(時々)→週足(時々)→日足(毎日)→時間足(毎日)でトレンドを確認するようにしてから、重要なサポート・レジスタンスポイントを意識できるようになり、明快な分析ができるようになってきました。


「基本を学ぶ」って初心者みたいでかっこよくないし、利益に直結しなそうだし、めんどくさいですよね。でも9割が負けると言われている所以をもう一度考えてみてください。残りの1割に残りたければ、9割の人が嫌だと思う、しんどくてださくてめんどくさーいことを継続していくしかないんです。


トレードは5年後、10年後、20年後の自分を劇的に楽にしてあげられるツールだと思っています。今日も月末の週末ですので、ポジションの管理はくれぐれも慎重に行ってください。